もし100年前の日本に突然タイムスリップしたら。
大正時代の日本に飛ばされた私たちは、何を見て何を感じることになるのでしょうか。
『さくらの雲*スカアレットの恋』は主人公“風見司”が100年前の1920年にタイムスリップしてしまい、
そこで出会った“所長”と共に、自身が過去へ飛ばされたミステリーを解き明かす物語です。
今ここに、桜舞うレトロ・ミステリィの幕が開ける。
『さくレット』の魅力をネタバレなしでご紹介していきます。
百年の恋よ、萌え咲かれ――
『さくらの雲*スカアレットの恋』のネタバレあり感想はこちらのサイトに掲載しております。
さくらの雲*スカアレットの恋:タイトル情報 / 評価
タイトル | さくらの雲*スカアレットの恋 |
ブランド | きゃべつそふと |
公式ジャンル | 100年の時を超えるミステリイADV |
発売日 | 2020年9月25日 |
『さくらの雲*スカアレットの恋』の公式サイトはこちら。
本作は修正パッチはありません。
おすすめ度 | 5.0点/5点 (超おすすめ!) |
こんな方におすすめ! | ・大正浪漫がお好きな方 ・巧妙なミスリードに騙されたい方 ・後半で一気に伏線回収される物語を求める方 ・総合力の高いエロゲをプレイしたい方 |
簡易評価 | 【魅力/長所】 ・華やかな大正浪漫 ・後半で爆発的に盛り上がるシナリオ ・心に刻まれる衝撃のトリック 【欠点/短所】 ・前半がやや盛り上がりに欠ける ・セーブ枠が少なすぎる |
こちらは私が実際に持っているモノになります。
概要
『さくらの雲*スカアレットの恋』は、きゃべつそふと2から2020年に発売されたエロゲです。
公式略称は「さくレット」ですね。
さくレットは主人公“風見司”が100年前の1920年にタイムスリップしてしまい、
そこで出会った“所長”と共に、過去へ飛ばされた謎に迫っていく物語。
100年前の大正時代へ飛ばされた司は所長やヒロインたちと仲を深めつつ、
自身が過去へ飛ばされた理由、黒幕の狙いを解き明かす壮大なミステリーに挑むことになります。
さくレットをプレイしたユーザーのコメント(X、エロゲー批評空間より抜粋)を見てみると、
今を生きる私たちに感動を与える大正物語
文句なしの神ゲー
終盤の劇的な伏線回収や衝撃展開に脱帽
と、非常に高評価であることがうかがえます。
本作は2020年の美少女ゲーム人気投票「Getchu.com」において、
「総合部門・シナリオ部門・キャラクター部門」の全てで1位を達成しました。
さらに萌えゲーアワード2020においてはシナリオ賞金賞を受賞、
「2ch(5ch)ベストエロゲランキング」「Twitterベストエロゲランキング」の両方で1位を獲得しました。
なぜさくレットは非常に高い評価を得ているのか?
その理由となる本作の魅力を3つ、以下に具体的に述べていきます。
魅力
情感豊かに描かれる大正時代
さくレットは大正時代の描写にかなり力が入っています。
まず背景が素晴らしいですね。
日本らしい和風の桜道
欧化が進んでいる銀座の街並み
カフェーのモダンな造り
花畑と音楽堂が印象的な上野公園
など、かなり美麗です。
細かい部分まで描き込まれているので、思わず見入ってしまうほどでした。
1章で司は所長と一緒にこれらの場所を巡ることになるので、
大正時代の観光をしている気分で序盤を楽しめるようになっています。
プレイしたての掴みに工夫を凝らしているのも、地味ながら大きな評価点ですね。
また、大正時代の流行語3やデパートの陳列方式4、
貨幣価値の違い、女性の地位の低さ、血気盛んな選挙運動など、
私たちの時代と異なる様相がそこかしこで見られます。
「大正ってこんな感じなのか……!」と、ゲームであることを忘れて色々観察してしまいました。
そして本作は音楽も素晴らしいんですよね。
先ほどの背景に合う音楽が流れることで、より雰囲気が出て趣深くなります。
何より特筆すべきなのがOP(オープニング)の「桜爛ロマンシア」ですね。
大正浪漫を和風ロックで華やかに表現した素晴らしいOPです。
未プレイの方は騙されたと思って、このOPだけでもぜひ見ていってください。
最高のOPですので!
さくレットは大正時代の描写に非常に秀でており、
大正浪漫がお好きな方には絶対にプレイしてほしい作品となっています。
後半でブチ上がるシナリオ
さくレットは後半のシナリオがかなり面白いです。
具体的には“メリッサ”にスポットが当たる十章。
十章はミステリーモノの王道とも言えるシチュエーションで、かなりワクワクしました。
登場する様々な要素を上手に活かしつつ、意外な展開、衝撃の結末を描いたこの章はとにかく秀逸なデキでしたね。
この十章で特筆したいのはラストシーンです。
演出に力が入っていてかなり熱く、興奮しすぎて鳥肌が立ったほどでした。
あれは本当にヤバかったのでぶっちゃけ語り散らかしたいぐらいなんですが、
完全にネタバレになってしまうのでぐっと堪えておきますw
また、本作のトリを飾る所長ルートのデキも本当に素晴らしく、
完走した際はしばらく放心してしまいましたね……。
終盤に込められたメッセージについても考えさせられる、最高のシナリオでした。
衝撃を受けるトリック
さくレットは冬茜トム氏がシナリオを担当しています。
本作も例に漏れず、驚きのトリックは健在です。
しかもさくレットのトリックは驚くだけでなく、泣けるシーンにもなっていたのがポイント高いですね。
詳細を語ることはできませんが、
本作のテーマ・メッセージも込められている非常に良いシーンとなっています。
いやー未プレイの方が羨ましいですね、ほんと。
私も記憶を消してもう一度あのシーンを見たいですw
以上が本作の魅力でした。
- 華やかな大正浪漫
- 後半でブチ上がるシナリオ
- 心に残る衝撃のトリック
未プレイの方には絶対にプレイしてほしいマストタイトルですね。
欠点
かなり評価の高い本作ではありますが、2つほど欠点があります。
前半の盛り上がりに欠ける
さくレットは後半が面白いと魅力でお伝えしましたが、
その分、前半の盛り上がりが控えめとなっています。
本作は何らかの目的を持って暗躍する「敵」として描かれる人物がいるわけですが、
司たちはなかなかその人物に迫っていかないので、やきもきしてしまいますね。
本筋から逸れたストーリーを読んで徐々に情報を拾ってから本番、という感じなので、
物語にスピーディな展開を求めている方にとっては、前半はやや退屈に感じてしまうかもしれません。
私としては前半のストーリーも楽しめたのであまり気になりませんでしたが、
プレイした方のコメントを見ていると、そういった意見は結構多かったです。
システム面に難点あり
さくレットはセーブ枠が80しかありません。
普通にプレイしているとあっという間に埋まりますので、全く足りていないですね。
また、「テキストボックスに表示されないボイスはボイス音量ではなくBGM音量を参照する」という謎の仕様もあり、システム面はやや難を抱えていると言わざるを得ないでしょう。
以上2つが本作の欠点でした。
ただ、さくレットはそんな欠点を吹き飛ばすほどの大きな魅力を持つエロゲですので、
未プレイの方は絶対にプレイした方がいいです。というかしてください、マジで。
ネタバレを踏むと致命的ですし、早くプレイした方がいい理由(クリアするとわかります)も存在しますので、
気になる方はできるだけ早めにプレイすることをおすすめします。
エッチシーン
本作のエッチシーンはエロいです。
さくレットはシナリオゲーに位置付けられる作品ですが、エロにも力が入っていました。
これは嬉しい誤算でしたね。
各ヒロインに十分なシーン数と尺が設けられているのでボリュームがあり、
エロ描写も地の文でねっとり描いてくるので、なかなか興奮できます。
攻める側と攻められる側がはっきりしたプレイが多く、両方のニーズに応えているのも評価できるポイントです。
おすすめフェラシーン
なぜ、いきなりおすすめのフェラシーンを紹介するのか。その理由は一つしかありません。
私はフェラが好きだからです!
なので、私のブログではこの項目は必ず設置されます。よろしくお願いします。
「メリッサのご奉仕フェラ」
メイドのメリッサが跪いて咥えてくれるのたまりません。
二人きりであることがわかった瞬間にしゃぶりついてくるメリッサ、えちえちでとても良いです。
微妙に口に含みながらもごもご喋るのも、エロくて最高。
しかもこの場面はCGが主観で、それもまた良いんですよね。
没入度が増していて、実用性も抜群でした。
Q&Aコーナー
『さくらの雲*スカアレットの恋』をプレイするにあたって、出てきそうなご質問にお答えします。
きゃべつそふとの作品で、本作からプレイするのはアリか?
アリです。
『さくらの雲*スカアレットの恋』は同ブランド作の『アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-』(以下、アメグレ)と若干繋がりがありますが、
「プレイ済みでないと理解できない」とかそんなことは一切ないので、『さくレット』からで全然問題ありません。
私は『アメグレ』をプレイ済みでしたので、ニヤリとするポイントがちらほらありました。
そういった細かい部分まで余すことなく楽しみたい方は『アメグレ』からのプレイをおすすめします。
ただ、先ほども言ったようにおまけ程度なので、
『さくレット』をプレイしたい方は気にせず『さくレット』からでOKです。
推奨攻略順1はございますの?
推奨攻略順はありません。
というのも、本作は攻略順が固定であり、プレイヤー側が選択できない仕様だからですね。
なので、その辺りは気にせずにプレイしていきましょう。
続編や完全版は出ているのでしょうか?
続編は出ていませんが、CS移植版(ニンテンドーSwitch、PS4)に追加シナリオ(後日譚)が搭載されております。
追加シナリオをすぐに楽しみたい方はCS版の方がいいですが、
当然Hシーンと引き換えになりますので、どちらかを選ばなければいけません。
私はまずPC版からプレイして、追加シナリオが気になったらCS版をプレイするのがいいかなと思います。
CS版の後日譚もプレイしましたが、とても良かったですね。
本編をクリアして「良かったなぁ……」と思えたら、プレイするべき後日譚と言えるでしょう。
OPも新規の楽曲とムービーになっているので、そこも楽しめるポイントでした。
何気にコンフィグ画面もCS用に刷新されていて、細かく変更可能。
設定項目がPC版より大幅に増えていたのは評価点です。
その他、何か気になることやご質問などあれば何でもお気軽にご相談下さい。
コメントお待ちしております。
※吹き出しアイコンはきゃべつそふと様の配布素材をご使用させていただきました。
さくらの雲*スカアレットの恋:総評
『さくらの雲*スカアレットの恋』は情感豊かに描かれる大正時代、
後半でブチ上がるシナリオ、衝撃を受けるトリックが魅力のエロゲです。
- 大正浪漫がお好きな方
- 巧妙なミスリードに騙されたい方
- 後半で一気に伏線回収される物語を求める方
- 総合力の高いエロゲをプレイしたい方
上記の方には特におすすめですね。
さくレットは「真相が気になるストーリー・楽しいエンタメ・考えさせられるメッセージ」と、
私がノベルゲームに求めているものが詰め込まれた作品でした。
読んでいて純粋に楽しく、終わるのが惜しいと思えたのは久しぶりでしたね。
「令和を代表する名作」と言えるでしょう。
「心からプレイして良かった」と感じた素晴らしい作品でしたので、
未プレイの方はぜひプレイしてみてください!
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