みなさんこんにちは。「この青空に、エロゲを求めて」管理人のCyberです。
今回は夏ということで、ホラー系のエロゲを3作ご紹介していこうと思います。
本記事は初級編ですので、ホラー初心者の方でもプレイしやすい作品をピックアップしてきました。
うだるような暑さが襲うこの季節、ホラーエロゲをプレイして納涼していきましょう!
▽動画版▽
きまぐれテンプテーション
こんな方におすすめ!
・可愛い悪魔とエッチなことをしたい方
・E-moteの動く立ち絵を楽しみたい方
・ゲーム性のあるエロゲが好きな方
・歩サラさんのボイスを聞いて幸せになりたい方
項目 | ☆5段階評価 |
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恐怖度 | |
狂気度 | |
猟奇度 | |
ストーリー | |
エッチシーン | |
総合: |
概要
1作目はシルキーズプラスから2019年9月に発売された『きまぐれテンプテーション』です。
略称は『きまテン』ですね。
『きまテン』のストーリーはとあるマンションで起こった死亡事件を、陰陽師の主人公が調査のため、現場にやってくるところから始まります。
なぜ陰陽師の主人公が派遣されたのか。それはマンションの住人全員の遺体が「腹を裂かれ、臓器が持ち去られていた」という極めて不可解な状態で発見されたからですね。
マンション内に満ちた濃い瘴気が、霊障の類であることを匂わせていました。
陰陽師である主人公の“巽悠久”と、マンションで出会った悪魔“アンネリーゼ”。
二人がこの怪奇事件を調査し、真相を突き止める……というのが本作のストーリーの概要となっています。

本作は「萌えゲーアワード2019」において準大賞を受賞。
2024年11月には続編『きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚』が発売され、今や人気シリーズとなっていますね。
プレイ感想
総合的な完成度が極めて高いと思いました。
- オカルトホラーの怖いシナリオ
- 可愛い悪魔ヒロイン
- マンション内を探索するゲーム性
- マルチエンディング
全てが上手いこと噛み合って作られていた印象で、バランスの良い作品だったと思いますね。
マンション内には幽霊となった住人がいて、彼女たちに聞き込みをして事件の真実を探るわけですが、この調査パートがシンプルながら面白い。

そしてエロゲに必須なエッチシーンも違和感なく盛り込まれているので、シナリオを楽しみながら自然とエロを堪能できたのも最高でした。
非常に上手くまとめられた作品であり、シルキーズプラスさんの構成力の高さに感服いたしましたね。
『きまテン』のおすすめポイント
「相棒のアンネが非常に良いキャラをしている」ところですね。
ホラーテイストのゲームは陰鬱な雰囲気になりがちですが、本作は相棒のアンネが常に傍にいてくれるので賑やかに進行できます。肝も結構据わっていて、頼りにもなるんですよ。
アンネの立ち絵はE-moteでヌルヌル動くので見ていて楽しいですし、本作には欠かせない魅力的なヒロインと言えるでしょう。
しかもアンネの衣装は5種類も用意されているので、視覚的に見ていて飽きないのも大きいですね。
色んなアンネを楽しんでいただこうという、シルキーズプラスさんの粋な計らいを感じます。

『きまテン』は可愛いヒロインとのイチャイチャを楽しみつつ、ホラーテイストのシナリオを読みたい欲張りな方にはピッタリ。
ポイント&クリックADVのようなゲーム性もありますので、自分で謎を明かしていく楽しさも感じられる作品です!


セットパッケージが販売されていますので、2と合わせてプレイされる方はぜひご検討を。
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

タイトル | ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない |
ブランド | SEACOXX |
公式ジャンル | ビジュアルノベル |
発売日 | 2015年2月20日~2018年4月27日 |
こんな方におすすめ!
・一風変わったゾンビモノ作品をお求めの方
・「主人公=特別な存在」という設定が好みの方
・スリリングな戦闘、緊張感のある描写を見たい方
・伝説のあのシーンを体験したい方
項目 | ☆5段階評価 |
---|---|
恐怖度 | |
狂気度 | |
猟奇度 | |
ストーリー | |
エッチシーン | |
総合: |
概要
2作目はSEACOXXから2015年~2018年に発売された『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』です。
『ゾンビ』と略すことが多いですね。
原作は裏路地氏が執筆したWeb小説(ノクターンノベルズ)であり、ゲーム化・マンガ化・アニメ化などのメディアミックスを実現している人気小説です。
ゲーム化された『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』は「Vol.0~Vol.3の全4編」で構成されており、本編が1~3で、0はおまけのショートストーリー集となっていますね。
本作はゾンビの溢れるパンデミックが起こった世界を舞台に、襲い来るゾンビとそれに抗う人間たちの様子を描いたパニックホラー作品。
主人公の“武村雄介”はなぜか「ゾンビに襲われない」という特性を持っており、彼はそれをいいことに好き放題します。
そしてスーパーでヒロインの“藤野深月”と出会い、「食べ物を持ってきてほしい」と頼んでくる彼女に対して、雄介はあの伝説のセリフを放ちます。

親の顔より見た画像w
ネットミームで有名になった本作ではありますが、原作のWeb小説は年間ランキング1位を獲得しており、小説書籍版・コミカライズ版は合わせてシリーズ累計発行38万部を突破しています。
どんな媒体でも確実に高評価を獲得している、極めて地力の高い作品と言えますね。
プレイ感想
非常に練られたシナリオで、シンプルに面白かったです。
「抱かせろ」のイメージが強いのでネタにされがちですが、その実、中身は結構シリアスなんですよ。
描かれる事象、光景がとにかくリアルで、主人公の冷静かつ現実的な思考も相まって、あっという間に没入させられるんですよね。
そして、本作を象徴するゾンビは雄介以外の人間に見境なく襲い掛かる明確な敵なので、シンプルに恐怖です。言葉が通じないので、「戦闘」以外の選択肢が一切存在しません。

あと、本作はゾンビの怖さに加えて、「人間の怖さ」も改めて突き付けてきたように思えました。
本作の世界はゾンビのせいで社会秩序が崩壊しているので、出会った人間が何をしてくるかわからないんですね。
これがじわじわと精神を蝕んでくるんですよ。「こいつ本心では何を考えてるんだ?」と、疑心暗鬼に囚われそうになります。
Vol.2以降の市役所編では特にそういった趣が強く、後半のあるシーンでは少し考えさせられました……。
「人間の敵はゾンビだけだろうか?」
作者のそんな主張が込められているように感じましたね。
『ゾンビ』のおすすめポイント
「ゾンビの設定が凝っている」ところですね。
詳細はネタバレになるので伏せておきますが、本作のゾンビにはある秘密が隠されています。
それが明らかになるシーンは「人間が持つ負の側面」をまざまざと見せつけられた感じで、強烈なインパクトがありました。
プレイ感想の項目でも述べましたが、本作はゾンビの与える影響を通して人間の本質を描こうとしているような、そんな印象を抱きますね。
個人的には、本作の核たる部分はそういった点にあるのではないかと捉えております。
もちろん純粋にパニックホラーの読み物としても面白いので、エンタメとして楽しみたい方にもぜひプレイしていただきたい作品です!

沙耶の唄
こんな方におすすめ!
・一風変わったエロゲをプレイしたい方
・狂気に満ちた世界を見てみたい方
・虚淵玄氏の作品が好きな方
・有名作品を押さえておきたい方
項目 | ☆5段階評価 |
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恐怖度 | |
狂気度 | |
猟奇度 | |
ストーリー | |
エッチシーン | |
総合: |
概要
3作目はNitroPlusから2003年12月に発売された『沙耶の唄』です。
本作は交通事故の後遺症で「世界が醜くグロテスクに見えてしまう」ようになってしまった主人公の“匂坂郁紀”が、なぜか正常に認知できる少女“沙耶”と心を通わせていく物語。
本作はかなり有名なのでご存知の方も多いと思いますが、エロよりもグロとホラー要素が強烈な作品です。
主人公の郁紀は認知障害のせいで、周りのほぼ全てが肉の塊のような醜悪な光景に見えてしまいます。
なので、カフェで友人が話しかけてきているだけの日常の一幕が、「グロテスクな怪物がノイズ交じりの聞き取れない言語で話しかけてくる」という恐ろしいシーンへと様変わりするのです。
そんな醜い世界に絶望していた郁紀が、唯一希望を抱いていた存在。それがヒロインの沙耶です。

沙耶は一体何者なのか。郁紀と沙耶の恋愛はどのような結末を迎えるのか。
そこが本作の見所であり、注目ポイントとなっていますね。
プレイ感想
短いながらも奥深く、純愛・狂気を描いたものとしてはトップクラスの作品だと感じました。
精神が狂気に呑まれてヤバい方向へ歩んでいく主人公と、主人公に対しての愛ゆえに、周囲の人間を恐怖の渦へ陥れる沙耶の行動からは目が離せませんでした。
3種類あるEDに関してもどれも納得感があり、余計な印象は一切なかったですね。

『沙耶の唄』ってなんか熱心なファンが持ち上げているイメージが強いけど、実際中身はちゃんと面白いの?
と、もしかしたらこういう風に思っている方もいるかもしれません。何を隠そう、私自身そういう風に捉えていたところがありました。
でも実際にプレイしてみるとですね、これが本当に面白いんですよ。
ただグロいだけとかでは全然なくて、登場人物の悩みや葛藤を深く掘り下げていて、しっかりとしたドラマを描いています。
主人公以外の脇役も人間臭さを感じられて、そこのところも良かったんですよね。
『沙耶の唄』はただグロいだけではなく、男と女の恋愛を至極真面目に描いたラブロマンス作品ですよ。


『沙耶の唄』のおすすめポイント
「主人公の認識する世界が一変する設定、斬新な世界観」ですね。
開幕から見せつけられる怪物と肉の壁には、もう驚きを通り越して乾いた笑いが出てくるほどでした。
「このゲームの世界はこのゲームでしか味わえない」というユーザーのコメントもありまして、本当にその通りだなと。根幹の設定自体は『火の鳥 復活編』(手塚治虫著)を元にしているものの、アレンジが独特すぎて、もはやオリジナルと言っていいレベル。
そこそこグロいので万人受けする作品ではありませんが、普通のエロゲに飽きてきた方などにはぜひプレイしてほしいですね。
本作ならではの刺激的な体験が、あなたを待っていますよ。




最後に
以上が「夏にプレイしたいおすすめのホラーエロゲ3作」でした。
初級編の先の記事も投稿予定なので、その際はぜひよろしくお願いいたします。
みなさんはどのホラーエロゲが好きですか? よろしければコメントで教えてください。
今回の記事は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。
それではみなさん、良きエロゲライフを!
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