花嫁をもらって英雄を目指す主人公。
王道的で綺麗な物語を紡いでくれそうですよね!
『旭光のマリアージュ』は主人公のスレンが花嫁であるリアと契約し、
血塗られた復讐の物語を描いていくダークファンタジー作品です。
開始早々鮮血が舞い散る、ensembleが打ち出した異色のダークファンタジー。
話題沸騰の『旭光のマリアージュ』をネタバレ無しでご紹介します。
その花嫁は誰よりも愛おしく、誰よりも憎い仇だった
『旭光のマリアージュ』のネタバレあり感想はこちら(姉妹サイトへ飛びます)
タイトル情報 / 評価
おすすめ度 | 4.5点/5点 (かなりおすすめ!) |
こんな方におすすめ! | ・ダークファンタジーが好きな方 ・ピカレスクロマン的な作品が好きな方 ・エンタメ性の高い作品を求めている方 ・ヒロインから「おとーさん」と呼ばれたい性癖をお持ちの方 |
簡易評価 | 【魅力/長所】 ・無駄がなく完成度の高いシナリオ ・全力で目的の達成を目指すスレン ・ご都合主義が少ない ・なかなか使えるエッチシーン 【欠点/短所】 ・展開が予想しやすい ・最大解像度がHD止まり |
こちらは私が実際に持っているモノになります。
概要
『旭光のマリアージュ』は、ensemble1から2024年8月に発売されたエロゲです。
略称は『旭マリ』ですね。
『旭マリ』の世界はオリジナルのファンタジー世界となっており、
宗教国家ミディールに建立された魔術士の育成機関 ――「エインセル魔術学院」が主な舞台となっています。
本作のストーリーは主人公の“スレン・アイリーク”が《旭光の花嫁》の二つ名を持つ“リア”と契約し、
自らが育った孤児院を守るために英雄を目指す物語となっています――が。
そのあらすじは表向きに過ぎません。
さて、ここでもう一度、本作のキャッチコピーを見てみましょう。
その花嫁は誰よりも愛おしく、誰よりも憎い仇だった
本作のシナリオはスレンの胸に秘められた目的や、
リアたち花嫁に隠された真実を暴いていく「血塗られた復讐譚」となっているのです。
ensembleが突如としてリリースした異色のダークファンタジー『旭光のマリアージュ』は、
瞬く間にエロゲユーザーの話題を席巻。
ネット上のコメント(X、エロゲー批評空間より抜粋)を見てみると、
ensembleのイメージを打ち破ってくれました
今年プレイしたゲームの中で一番面白かった
上質なエンターテイメント
と、かなり高評価であることがうかがえます。
なぜ『旭マリ』は高く評価されているのか?
その理由となる本作の魅力を3つ、具体的に述べていきます。
魅力
無駄をそぎ落とした読ませるシナリオ
本作のシナリオはかなり面白いです。
本作は攻略順が固定されているため「リア→クロエ→フィーネ」の順に進めていき、
最初のリアルートで本筋を突っ走り、後の二人のルートで細かな謎を回収する構成となっています。
そして肝心の内容ですが、どのルートも非常に高い完成度を誇っていて素晴らしかったですね。
私としては最初のリアルートが一番好きでした。
目的に向かって突き進むスレンとリアの姿が輝いて見えましたし、
最後に辿り着くまでの数々の熱いバトルにはとにかく手に汗握りました。
ひとつのシナリオとしてはこれ以上ないぐらい完成されており、個人的には大満足でしたね。
二つ目のクロエルートも大好きで、「クロエの歩んできた道・想像を絶する過去」には衝撃を受けました。
シナリオの展開もリアルートとは大きく異なったもので見所がありましたし、
クロエルートの最後のCGを見た瞬間にはもう、心の中に感動の嵐が吹き荒れてえらいことになりました。
最後のフィーネルートに至っては前半が驚きの連続でたまげました。
これはぜひ実際に見てほしいですね。
『旭マリ』のシナリオはエンタメ性に溢れた内容となっているので、
楽しさを重視する方にはぜひ手に取っていただきたいです!
目標を見据えて突き進む主人公
本作は主人公のスレンが家族想いで魅力的です。
家族のために目的を遂行しようとする信念、意志の強さが光っていました。
戦闘力に関しては特段高いというわけではないのですが、
魔術を意外な使い方をして逆転勝利したり、日常生活で使うようなありふれた魔術を応用して危機を乗り越えたりします。
彼の土壇場で発揮する底力、ピンチのときに指してくる妙手には目を見張るものがありましたね。
ちなみにスレンにはボイスが付いているので臨場感の演出にも一役買っており、
戦闘シーンが映えていたのも良い点でした。
スレンは突き抜けた個性はないものの、
普段の堅実な立ち回りと逆境時の奮戦が頼もしい主人公でしたね。
超展開、ご都合主義の少なさ
本作はファンタジーバトルにありがちな超展開、ご都合主義を極力抑えることに成功していました。
突然謎パワーに覚醒して無双したりせず、地に足のついた駆け引きが繰り広げられます。
本作は「命を削って魔術を行使する」という設定があるため、
むやみやたらに魔術を使うとすぐに力尽きてしまいます。相手の出方をしっかり伺う必要があるんですね。
ちなみに妖精である花嫁たちは一人で軍隊レベルの戦闘力を持つヤバい存在ですが、
相性の悪い相手には手こずってしまいます。花嫁だから無敵というわけではありません。
また花嫁には「自らの担い手を傷つけられない」といった制約があり、それも戦闘に影響を及ぼします。
敵がそこを突いてくる場面があって、「力だけでは制せない戦い」というものを見せつけてくるんですね。
「魔術の飛び交うド派手な戦闘が好き!」という方には本作のバトルは少々地味に映るかもしれませんが、
丁寧なバトル描写を好む方には刺さる可能性が高いです。
以上が本作の魅力でした。
- 無駄なく完成度の高いシナリオ
- 主人公のスレンがカッコイイ
- ご都合主義を抑えている
未プレイの方にはぜひプレイしてほしいおすすめのタイトルですね。
欠点
かなり評価の高い本作ではありますが、2つほど欠点があります。
先の展開が予想しやすい
本作は良くも悪くも素直な作りなので、先の展開が予想しやすいです。
リアルートはむしろ求められているものをまっすぐ描いているのでこれはいいとして、
問題はクロエルートやフィーネルートですね。
展開の推測が容易なので、「うーん……」という微妙な心境になりました。
というのも、本作はメインビジュアルでクロエとフィーネの花嫁姿が描かれてしまっています。
それが描かれていることと、作中で明かされる花嫁に隠された真実。
この二つを踏まえると、彼女たちのルートで何が起こるのかがある程度わかってしまうんですよ。
個人的にメインビジュアルで全員の花嫁姿を見せてしまったのは、
シナリオ的な意味ではあまり良くなかったのではないかと思いました。
まあそれを抜きにしても展開が素直なので、
ノベルゲームをある程度プレイしている方であれば、大方察しがついてくる内容ではありますが。
目新しさや斬新さを重視する方には、本作のシナリオは少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
解像度がHD止まり
本作の最大解像度はHD(1280×720)までとなっています。
さすがにもう2024年なので、フルHDにしてくれてもいいんじゃないでしょうか。
ゆずソフトさんなんて、2016年の『千恋*万花』でフルHD化してますよ。
まあensembleさんだけの問題ではないですけどね。さすがにHDはもう……w
他のブランドさん共々、これから作るエロゲはフルHDでよろしくお願いします。
以上が本作の欠点でした。
ただ、話としてはわかりやすく取っ付きやすい部類ですので、
気になっている方にはぜひ手に取ってほしいですね。
ensembleがリリースした異色のダークファンタジーはかなりの出来栄えでした。
2024年の萌えゲーアワードでは、シナリオ賞辺りを受賞しそうですね。
みなさんも乗り遅れないうちにぜひ!
エッチシーン
本作のエッチシーンはなかなかエロいです。
選択肢がなく、最初に中で出して2発目で外に出す形式ですね。
これを採用しているエロゲは多いですが、見る度に主人公の絶倫具合すげえなって思いますw
ちなみにフェラシーンは全ヒロイン完備しているので、ご安心ください。
お気に入りフェラシーン
なぜ、いきなりお気に入りのフェラシーンを紹介するのか。その理由は一つしかありません。
私はフェラが好きだからです!
なので、私のブログではこの項目は必ず設置されます。よろしくお願いします。
クロエの上目遣いフェラ
クロエみたいな小柄な子がお口いっぱいに咥えてくれるのマジでたまりません。
主人公が「離していいぞ」って言った瞬間にむしろ奥まで咥えこむヒロイン、最高か???
ヒロインからのひたむきな愛を感じられて、身も心も気持ちよくなれるという……。
これぞ極幸のマリアージュ(意味不明)
Q&Aコーナー
『旭光のマリアージュ』をプレイするにあたって、出てきそうなご質問にお答えします。
ensembleの作品で、本作からプレイするのはアリかな?
アリです。
が、本作はensemble作品の中でもかなりの異色作なので、そこは留意しておく必要があります。
AUGUSTさんでいう『穢翼のユースティア』的な感じです。
従来のensemble作品でいえば、女装主人公モノの「乙女シリーズ」が有名ですね。
す、推奨攻略順はありますか……?
ありません。
本作の攻略順は「リア→クロエ→フィーネ」で固定なので、気にする必要はないです。
関連作品は何があるのかしら?
関連作品は今のところありません。
ただ、本作の公式サイトで人気投票が開催され、
「1位になったキャラには何か用意する」というアナウンスがありました。
人気投票はすでに終了して1位はクロエに決定しましたので、
クロエにスポットを当てたミニシナリオ的なものがリリースされるかもしれません。
詳細が判明次第、追記させていただきます。
その他、何か気になることやご質問などあれば何でもお気軽にご相談下さい。
コメントお待ちしております。
総評
『旭光のマリアージュ』は、完成度の高いシナリオや固い信念を持つ主人公が魅力のエロゲです。
- ダークファンタジーが好きな方
- ピカレスクロマン的な作品が好きな方
- エンタメ性の高い作品を求めている方
- ヒロインから「おとーさん」と呼ばれたい性癖をお持ちの方
上記の方におすすめしたい作品ですね。
私は『旭マリ』は発売すぐには購入しなかったのですが、
Xのエロゲーマーたちがこぞって話題にしていたので、手を出さずにはいられなかったですねw
プレイした感想としてはもう素直に良かったですよ。
最初から最後までブレないストーリー、夢中になって読ませていただきました。
完全に2024年のダークホースでしたね。
ensembleさんは次もこういった系統でくるのか、はたまた乙女シリーズに戻るのか。
本作が良かった分、ブランドの動きがより一層注目されることになりそうですね。
素晴らしい作品をありがとうございました!
商品リンク
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『このページでは一部、[WillPlus/ensemble] 製品の画像素材を加工・引用しています。
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