みなさんは“卒業”と聞くと何を思い浮かべますか?
私は学生時代の卒業式を思い浮かべます。
隣に座るクラスメイトが泣いていて、私も少し切ない気持ちになったのを覚えています。
「はつゆきさくら」はそんな誰もが経験する“卒業”をテーマに据えた、冬の切ない恋愛物語。
様々なしがらみに囚われた主人公が、春に向かって歩き出す。
その道に一体どんなドラマが待ち受けているのでしょう。
SAGA PLANETS屈指の名作と評価される、
はつゆきさくらの魅力をネタバレなしでご紹介していきます。
– 生者が死者の夢を見るように、死者もまた、生者の夢を見る –
「はつゆきさくら 10周年アニバーサリーエディション」発売決定!
はつゆきさくら:タイトル情報
タイトル | はつゆきさくら |
ブランド | SAGA PLANETS |
公式ジャンル | 冬から春へ至る純愛ADV |
発売日 | 2012年02月24日 |
はつゆきさくらの公式サイトはこちら。
修正パッチのDLページはこちら。
修正パッチの適用方法がわからない方はこちらの記事をご覧ください。
おすすめ度 | 5.0点/5点 (超おすすめ!) |
こんな方におすすめ! | ・冬エロゲをプレイしたい方 ・泣きゲーをプレイしたい方 ・エロゲが気になるエロゲ初心者の方 ・卒業間際のしんみりとした独特の雰囲気を味わいたい方 ・プレイ後の余韻に浸りたい方 |
簡易評価 | 【魅力/長所】 ・笑いと涙溢れる完成度の高いシナリオ ・クセがありつつも可愛いヒロインたち ・エロゲ史に残るオープニング「HesitationSnow」 【欠点/短所】 ・あずま夜の絵柄が安定しない ・日常シーンは描写が雑な箇所がある |
こちらは私が実際に持っているモノになります。
(パッケージは初回限定版です)
概要
「はつゆきさくら」は、SAGA PLANETS2から2012年に発売されたエロゲです。
卒業に価値を見出せない不良の“河野初雪”が、
素性もわからない謎のバニー女こと“玉樹桜”との出会いを経て、
自らの過去のわだかまりを清算し、卒業を目指す物語です。
- 「卒業と復讐」テーマの切ないシナリオ
- 少しクセのあるヒロインとのコミカルなギャグ
- 感動を何倍にも引き上げる巧みな演出
などの様々な魅力に溢れており、
ADVゲームとしての完成度の高さは随一です。
はつゆきさくらのネット上のコメントを見てみると(Twitter、エロゲー批評空間より抜粋)、
“卒業”を主題にした名作
涙で画面が見えなかった
史上最高のエロゲ
と称賛の嵐で、非常に高評価であることがうかがえます。
ちなみに、2012年の美少女ゲーム人気投票「Getchu.com」による集計において、
「総合部門・シナリオ部門・音楽部門」の全てで1位を達成するという偉業を成し遂げました。
なぜ「はつゆきさくら」は高い評価を受けているのか?
その理由となる本作の魅力を3つ、以下に具体的に述べていきます。
魅力
笑いあり涙ありの、完成度の高いシナリオ
はつゆきさくらのシナリオは率直に言って最高です。
プロローグは「ゴースト、桜の目的、初雪の過去」といった謎を残し、
先が気になる作りになっていて、とてもワクワクさせられます。
各ヒロインの個別ルートも全く妥協を許さない出来となっており、
「卒業と復讐」というテーマを別側面で見事に描き切った、素晴らしいシナリオです。
これだけでもう十分名作級ですが、ここでさらに上を行くのがはつゆきさくらなんですよ。
本作の集大成となるグランドルート、
初雪と桜の行く末が描かれる「Graduation」の破壊力が本当にヤバいです。
号泣必至の感動のラストは、しばらく何も手がつかなくなるような凄まじい余韻を残してくれます。
卒業というテーマをこれ以上なく活かした演出もラストに存在し、
これがまた感動の相乗効果を生み出しているんですよね。
ちなみに少し余談になりますが、
この「はつゆきさくら」は、実は私が初めて購入したエロゲで、
私をエロゲの沼に引きずり込んだ張本人とも言うべき作品なんですねw
「エロゲってこんなに素晴らしい感動を与えてくれるのか……!」と、驚きと興奮に包まれたのを覚えています。
ある意味、このサイトを作り上げるきっかけとなった作品と言えるかもしれませんね。
今ご覧いただいているみなさんとの繋がりを生み出してくれた、ありがたい作品です。
もう10年以上前の作品にはなりますが、
未プレイの方には絶対にプレイしてほしいエロゲです。
初雪たちの卒業をぜひ、その目で見届けてあげてください!
クセのある可愛いヒロインたち
はつゆきさくらはヒロインたちもとても可愛いです。
メインヒロインの玉樹桜は頻繁に「バニー!」と叫びまくる変わった子ではありますが、
寂しがりなのかすぐに初雪の手を握ろうとしたり、一緒におでんを食べたらご機嫌になったりします。
感情表現が豊かなので、見ていて癒されるんですよね。
もちろん、桜以外のヒロインもみんな可愛いです。
初雪に憧れて変わった男言葉を使う東雲希
一見しっかり者の優等生っぽく見えますが、
ところどころに闇を感じさせるあずま夜
ノリノリで執事の格好をして、
演技までこなしてしまう小坂井綾
「ぐるるるシロ!」という謎ワードを発するシロクマ
といった、なかなかクセの強いヒロインたちが揃っております。
個性豊かで変わったヒロインたちではありますが、
女の子らしい可愛さを覗かせる場面はしっかり存在するので、
ギャップも相まって、より一層魅力的に感じられます。
冬の雰囲気を巧みに表現したBGM、盛り上がるオープニング
はつゆきさくらは楽曲が素晴らしいです。
本作の舞台は冬の地方都市であり、
人気のない閑散とした旧内田市街地は「ゴーストタウン」と呼ばれています。
空っ風が吹きすさぶ寂しさに満ちた街や、降り積もる雪の儚さを表現する落ち着いたBGMは、
冬の独特の雰囲気を作り出す重要な要素となっています。
また、オープニング(以下OP)も秀逸な出来です。
私が最も推したいのが、一曲目のOP「HesitationSnow」。
歌いだしの力強いベースラインとスタイリッシュなシンセの旋律が非常に印象的。
「Iris motion graphics」さんが手掛けるムービーとの調和も完璧で、めちゃくちゃ素晴らしいです。
fripsideさんの透明で綺麗な歌声も、力強さと儚さを同時に感じさせるプロの御業。
控えめに言って最高です。
私は11年エロゲをプレイして様々なOPを見てきましたが、
はつゆきさくらのOPが一番好きです。
また、二曲目のOP「Presto」も見逃せません。
「HesitationSnow」と比べるとしっとり目の曲ではありますが、こちらも秀逸な出来です。
本編の内容と演出がリンクしていて、込み上げてくるものがあるんですよね……。
以上3つが本作の魅力でした。
- 涙と笑い溢れる感動のストーリー
- クセがありつつ可愛げもあるヒロインたち
- 魂が震える楽曲群
未プレイの方には絶対にプレイしてほしいマストタイトルですね。
欠点
かなり評価の高い本作ではありますが、2つほど欠点があります。
特定のキャラの絵柄が安定しない
具体的にはあずま夜ですね。
公式サイトに掲載されている絵や、スポーツ時のCGなどを見比べていただけるとわかります。
2枚目は優雅で大人びた印象ですけど、他はちょっとロリっぽい感じなんですよね。
他のキャラクターの絵柄が比較的安定しているだけに、ここは少し気になりました。
日常描写の締めが少し雑
日常シーンがいきなりぶった切られて終わることがあり、
「ここで終わりです。次にいきます」と感じられるような、強引に流してくるところが少し目に付きました。
「え、そこで終わりなの……?」と思ってしまったシーンもいくつかあるので、
個々の話にしっかりとしたオチを求める方は気になるかもしれません。
以上2つが本作の欠点でした。
ただ、メインストーリーはしっかりしているので、
「些細な粗は別に気にしない」という方は楽しめる作品となっています。
はつゆきさくらは卒業シーズンのあの独特の雰囲気を巧みに表現しているので、
エモーショナルな気持ちになりたい方はぜひプレイしてみてください。
学生の方は、卒業について思いを馳せることができるかもしれません。
社会人の方は、学生時代に置いてきた何かを思い出せるかもしれませんよ。
エッチシーン
はつゆきさくらのエッチシーンは薄めです。
シチュエーションは結構そそるものも多かったりするのですが、とにかく尺が短いです。
「これから良くなってくる……!」と思った時に終わってしまうため、物足りなさは拭えません。
あくまで、シナリオ重視といった作風ですね。
おすすめフェラシーン
「なんでいきなりおすすめのフェラシーンを紹介されるんだ?」と思いましたか?
私はフェラが好きだからです!
なので、私のブログではこの項目は必ず設置されます。
よろしくお願いします。
「あずま夜の寝起きドッキリフェラ」
長い髪を巻き付けて鈴口を舐めちゃうあずま夜です。
よくわからないうちにこんなことになっちゃったとか言って、積極的に舐めてくれるの最高なんですよね。
そのまま彼女の綺麗な顔に向けてフィニッシュしちゃいます。
いやー、後輩美少女のお顔を汚すのって興奮しますね!
桃色の髪と白濁の魅惑的なケミストリー、存分に楽しませていただきました。
Q&Aコーナー
はつゆきさくらをプレイするにあたって、出てきそうなご質問にお答えします。
SAGA PLANETSの作品で、本作からプレイするのはアリ?
アリです。
はつゆきさくらはSAGA PLANETS作品の中で最も評価されているタイトルのひとつですし、
私が1番好きなタイトルでもありますので胸を張っておすすめします。
むしろ、本作からやってください!
推奨攻略順1とかある?
あります。
本作は各ヒロインのルートにチャプター番号が割り振られているので、
チャプター通りに攻略していくのを推奨します
具体的には、
「プロローグ→桜BAD→綾→夜→シロクマ→希→Graduation」
の流れです。
プロローグ後の桜BADまでは固定みたいなものなので、それ以降をどうするかってところですね。
個別ヒロインのルートは「小坂井綾」のルートが時系列的に重要なので、先にプレイしておいた方が良いです。
上に挙げた通り、最初は綾の攻略がおすすめです。
残りのヒロインは多少前後してもそこまで問題はありませんが、
基本的に上に挙げた順番で間違いはないので、ぜひご参考にしてください。
続編とか完全版は出てたりする?
本作は続編や完全版は出ていませんので、その辺りは気にしなくて大丈夫です。
ちなみにCS版がPS4とPSvitaでリリースされていますが、
追加要素が無いベタ移植でエッチシーンも削除されているのでそちらは推奨しません。
追記:「はつゆきさくら 10周年アニバーサリーエディション」の発売が決定しました!
その他、何か気になることやご質問などあれば何でもお気軽にご相談下さい。
コメントお待ちしております。
※吹き出しアイコンはSAGA PLANETS様の配布素材をご使用させていただきました。
はつゆきさくら:総評
はつゆきさくらは笑いと涙が溢れる完成度の高いシナリオ、
卒業間近の冬の独特の雰囲気が魅力のゲームです。
- エロゲ初心者の方
- 冬エロゲをプレイしたい方
- 卒業シーズンの雰囲気にエモくなりたい方
- 泣きゲーをプレイしたい方
- 余韻に浸りたい方
上記の方におすすめしたいエロゲです。
泣きゲーの名作として名高く、
卒業という人生の過渡期を振り返る作品として素晴らしい作品です。
11年エロゲをプレイしてきた私のベストエロゲですね。
商品リンク
はつゆきさくらの発売10周年を記念して、
「はつゆきさくら 10周年アニバーサリーエディション」が2022年12月23日に発売されます。
ゲーム内容に変更はありませんが、
描き下ろしのタペストリーやアクリルパネルなどが同梱され、
限定仕様の三方背ケースに収納された豪華パッケージとなっています。
定価18,150円と少々値が張りますが、
予算に余裕がある方はぜひ検討してみてください。
ちなみに私は財布がカツカツですが購入します。
年末年始はもやし生活で乗り切る……!
関連グッズ
以下の記事は「エロゲ初心者の方」や、
「どれをプレイするか迷っている方」におすすめの記事となっておりますので、ぜひご覧くださいませ。
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FANZAのセール情報もまとめています。
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