毎月、街の人間が花に変えられてしまう。
そんな街に住んでいたら、いつ自分の番が来るのかビクビクして夜も眠れなくなりそうですよね。
『枯れない世界と終わる花』はヒロインたちが天使の力を行使して、
街の人間を花に変えてしまう世界が舞台となる作品です。
- 花に変えられてしまう運命から逃れる手段はあるのか
- 主人公は辛い役割を担うヒロインたちを救うことができるのか
シリアスなストーリーが紡がれていく、『枯れ花』の魅力をネタバレなしでご紹介していきます。
いくつも重ねた約束を、今、ここで――
『枯れない世界と終わる花』ネタバレあり感想(姉妹サイトへ飛びます)
タイトル情報 / 評価
タイトル | 枯れない世界と終わる花 |
ブランド | SWEET&TEA |
公式ジャンル | 美しく優しい舞台で紡がれる信頼と絆のADV |
発売日 | 2016年11月25日 |
『枯れない世界と終わる花』公式サイト
本作は修正パッチはありません。
おすすめ度 | 4.0点/5点 (おすすめ!) |
こんな方におすすめ! | ・シリアス強めの泣きゲーをプレイしたい方 ・短めのエロゲをプレイしたい方 ・美麗なイラストを楽しみたい方 ・秋野花さんのロリボイスを堪能したい方 |
簡易評価 | 【魅力/長所】 ・美麗すぎて目を奪われるイラスト ・上手くまとめたシナリオ ・完成度の高いOP 【欠点/短所】 ・世界観設定が練り込み不足 ・終盤はご都合主義が目立つ |
概要
『枯れない世界と終わる花』は、SWEET&TEA1から2016年11月に発売されたエロゲです。
公式略称は『枯れ花』ですね。
本作のストーリーは、主人公の“ショウ”が舞台となる街にやってきて、
そこで喫茶店を営む少女“ハル”と出会うところから始まります。
ショウはお伴のレンと街での生活を楽しみますが、その過程でこの街にある独特のシステムを知ることになります。
それは「天使の力を宿したヒロインたちが、選ばれた街の人間を花に変えて世界を維持する」というもの。
天使の力に蝕まれ、心が欠けてしまったコトセ、ユキナ、ハル。
過酷な運命から彼女たちを救うため、ショウは奔走することになる……というのが、本作のストーリーの概要となっています。
本作のネット上のコメント(X、エロゲー批評空間より抜粋)を見てみると、
ミドルプライス泣きゲー作品の中ではトップレベル
声良し曲良しCG良し
レン(CV:秋野花)のロリボイスの破壊力が凄まじい
と、高評価であることがうかがえます。
また本作は萌えゲーアワード2016において、「金賞・ニューブランド賞」を受賞しています。
なぜ、本作は高く評価されているのか? その理由となる魅力を3つ、具体的に述べていきます。
魅力
美麗すぎるイラスト
本作はイラストがかなり美麗です。
色とりどりの花が咲き誇る街並みには思わず見入ってしまいますし、
幻想的な大樹にも目を奪われてしまいます。
また、喫茶「ファミーユ」の衣装に身を包んだヒロインたちも最高に可愛いんですよ。
また、平井ゆづきさんの描くSDイラストもコミカルで可愛らしいです。
このように、イラストや背景はかなりレベルが高く、本作の大きな魅力と言えるでしょう。
上手にまとめられたシナリオ
本作はシナリオが上手くまとめられています。
実質一本道のシナリオで展開も正直読めるところがあるのですが、
わかっていても感動できる作りはさすがといったところ。
終盤は演出も力が入っていて魅せられたので、その点も良かったですね。
あと、本作はヒロインごとに対応するサブキャラのエピソードが描かれるのですが、
個人的に、コトセパートにおけるマヤのキャラがすごく立っていたのが良きでしたね。
小説家である彼女が胸に秘めた熱い想い、コトセへの信頼など、
芯の強い彼女はかなり魅力的に映りました。
サブキャラを上手く活かしたシナリオは、街の住人の存在をしっかり感じられて良かったです。
主人公とヒロインだけで完結しない、広がりのある物語になっていましたね。
クオリティの高いOP
本作はOPのデキもかなり良いです。
私は特にイントロとアウトロの儚いピアノの旋律と、サビの力強いボーカルが気に入りましたね。
本作の幻想的な雰囲気を上手く表現した、秀逸なOPだと思います!
以上が本作の魅力でした。
- イラストがあまりにも美麗
- シナリオがまとまっている
- クオリティの高いOP
未プレイの方にはぜひプレイしてみてほしいおすすめのタイトルですね。
欠点
評価の高い本作ではありますが、2つほど欠点があります。
世界観の設定が詰め切れていない
本作は世界観の設定が甘いです。
読んでいて明らかに違和感があり、「いや、それはちょっと雑では?」と思ってしまったんですよね。
その辺りの詳細はネタバレになってしまうので書けませんが、
本作の世界観設定は詰め切れていないので、緻密な世界観を期待する方は引っ掛かりを感じる可能性がありますね。
終盤はご都合主義が目立つ
本作のシナリオは終盤にご都合主義があります。
ハピエン至上主義ではない方や、地に足のついた物語を求める方には興ざめとなってしまう可能性があります。
ただ、本作は全体的に重苦しい雰囲気に包まれているので、
物語を後腐れなく着地させるという意味では一応アリなのかなと個人的には思いましたね。
あと、終盤はレンの出番が多くなっていたので、そこは地味に嬉しかったポイント。
まあそれもかなり駆け足で描かれるので、十分に掘り下げられているとは言い難いですけども……w
以上が本作の欠点でした。
本作はミドルプライスなだけに全体的に掘り下げの甘さは目立ちますが、
限られた尺やリソースを活用して上手くまとめていた印象で、完成度は高い作品かなと。
特にイラストやボイスが強い作品だと感じたので、
その辺りを重視する方にはぜひプレイしてみてほしいですね。
エッチシーン
本作のエッチシーンはそこそこエロいです。
愛を確かめ合う初々しいエッチという感じで、良きですね。
ロリの相棒であるレンのエッチシーンがあるのも最高。
ただ、個人的に精液がめっちゃ透明なのが地味に気になりました……w
お気に入りフェラシーン
なぜ、いきなりお気に入りのフェラシーンを紹介するのか。その理由は一つしかありません。
私はフェラが好きだからです!
なので、私のブログではこの項目は必ず設置されます。よろしくお願いします。
ユキナの69
これぞ絶景である。
喫茶店の制服に身を包んだ可愛い女の子と69したい。
有史以前から男が夢見た理想郷、それがここに存在するのです……!
Q&Aコーナー
『枯れ花』をプレイするにあたって、出てきそうなご質問にお答えします。
SWEET&TEAの作品で、本作からプレイするのはアリですか?
アリです。
他の作品との関連は特にありませんので、気にせずにプレイしていきましょう。
推奨攻略順とかある?
ありません。
途中に選択肢が出てきますが、クリア後に開放されるエピローグが対応したキャラになるだけなので、深く考える必要はありません。
選択肢でセーブだけ忘れずにしておいて、クリア後にエピローグを回収していくとOKです。
関連作品は何があるのかな?
関連作品は特にありません。
「いろはと未央の枯れない世界と終わるラジオ」が放送されていたぐらいです。
ちなみにこれを収録したラジオCDはどこも品切れになっているので、地味に入手困難ですね。
お店で見かけた方は購入しておくのもアリかもしれません。
レンは可愛かったですかー?
レンは可愛かったですよ。
その他、何か気になることやご質問などあれば何でもお気軽にご相談下さい。
コメントお待ちしております。
総評
『枯れない世界と終わる花』は、「美麗なイラスト・豪華声優陣・幻想的なOP」などが魅力のエロゲです。
『枯れ花』は「イラスト・音楽・ボイス・システム」といったエロゲを構成する各種要素のクオリティが高く、好感が持てる作品でした。
ファミーユの温かな雰囲気も素晴らしく、理不尽な世界でありながらどこか浸っていたくなるような独特の魅力がありましたね。
幻想的な世界と色彩豊かな花々に囲まれた街、
そこで紡がれる悲しくも温かい物語をぜひその目で見届けてみてください。
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