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【FILE:03】エロゲ業界事件簿(#11~#15)

みなさんこんにちは。「この青空に、エロゲを求めて」管理人のCyberです。

エロゲ業界には、作品そのもの以上に語り継がれている「事件」が数多く存在します。

予想外の展開でユーザーを騒然とさせた出来事、メーカーや業界の在り方を考えさせられる騒動、そして今なお語り草となっている伝説的な事件……。

好評だった『エロゲ業界事件簿』シリーズ第3弾となる今回は、そんな業界史に残る出来事の内、「バグゲー・クソゲー」にまつわる事件を5つピックアップしました。

「こんなことがあったのか!」と驚きながら、エロゲ業界の歴史を一緒に振り返っていきましょう。

目次


エロゲ業界事件簿(#11~#15)

「ごらんのありさまだよ」事件

概要

これを外してエロゲの「事件」を語ることはできないであろう、余りにも有名な惨劇。

2008年12月にColorsから発売された『魔法少女アイ参』。数年ぶりに出る人気シリーズの新作、しかもOVAとのタイアップをしているということもあって、期待が集まる一本だった。

ところが、インストールをした瞬間、ユーザーに衝撃が走る。なんと、容量1.5GBと表記されているにもかかわらず実際は500MBしかなかったのだ。必要なデータがどれだけ入っているのか……というユーザーの不安は、まっくらな画面(CGなし)のエッチシーンという、最悪な形で的中する。

CGありのシーンもあったが、総CG数9枚(差分込み14枚)、そのうち前作の使い回しが2枚という恐るべき内容であることが有志の調査によって判明。地獄を見た多くのユーザーは、怒りを通り越してお通夜状態に。その後、メーカー側からパッチの作成が発表されたが、結局配布されたパッチは100MBにも満たないもので、到底納得できるようなものではなかった。

パッケージの裏にかかれていたセリフをもとに、皮肉をこめて語られた「ごらんのありさまだよ」というネタは、ただよう哀愁にその語感の良さも相まって、あちこちで使われるようになったという。

参考:エロゲーで起こった「悲惨なできごと」で打線組んでみた。

筆者コメント

無関係であれば笑い話ですが、自分が購入していたらと思うと……。

にしても転んではただでは起きないというか、笑えない話をネタに昇華させた当時のエロゲーマーのセンスに脱帽です。

『おたく☆まっしぐら』 地雷へまっしぐら事件

概要

2006年に銀時計より発売された『おたく☆まっしぐら』は、余りにもバグが多いことで有名。

シナリオライターに田中ロミオを起用し、声優も「一色ヒカル、風音、北都南、成瀬未亜」といった錚々たるメンツを投入したものの、シナリオの途中で何故かEDに行く、途中から声がなくなる、特定のヒロインがどうやっても攻略できないなどの不具合が満載という残念なデキだった。

バグのみならず、シナリオも抜けまくっているという有様であり、「バグが無ければとんでもない名作だったろうに……」と本作の未完成状態を惜しむ声が見られる。

参考:エロゲ界にまつわる事件簿

筆者コメント

制作サイドは豪華なメンツが揃っているのに、バグでおじゃんになってしまうのはなんとも悲しい。

しかもこういう状態で販売されたエロゲって、パッチも満足に配布されず、そのままブランド解散みたいな流れが多いですし。

というかシナリオが抜けているのは、バグ以前の問題ですよね……w

『いただきじゃんがりあん』 宇宙麻雀事件

概要

2000年12月に、すたじおみりすより発売された『いただきじゃんがりあん』のバグが物凄かった事件。

麻雀ゲームのはずなのだが、三元牌で順子ができたり、ドラのみ和了ができたり……。パッチがいくら出ても解決されず、都合13度にわたって配布されたため、特典がわりにパッチを集める「パッチコレクター」まで出現した。

なお、続編にあたる『いただきじゃんがりあんR』では、このバグを「宇宙麻雀」ルールとして正式採用し、最初からネタゲーとしてしまった。転んでもタダではおきない精神である。

参考:エロゲーで起こった「悲惨なできごと」で打線組んでみた。

筆者コメント

バグを正式な仕様として採用するという、面白い展開を見せたエロゲでしたね。

創作物は偶然の産物も結構多いみたいですが、本作もある種そういうものかもしれません。

ちなみにこれは余談ですが、続編の『いただきじゃんがりあんR』のOPである「Love Cheat!」は非常にクオリティが高く、一度は視聴するべき名OPとなっています。

『銃騎士Cutie☆Bullet』 発売1ヶ月ブランド解散事件

概要

『銃騎士Cutie☆Bullet』はあかべぇそふとつぅの傘下であったブランド、エフォルダムソフトが2015年に発売したアダルトゲーム。

本作は端的に言って非常にクオリティが低く、「疑問符が山積するストーリー、全体的にギャグが寒い」といった具合のシナリオの低品質さも批判されているが、その辺りはまだ序の口である。

本作の最大の問題点は、フルプライスであるにも関わらず、CG総数が35枚しかないこと(SD画・差分含めず)。

フルプライスであればCG総数は70~90枚ぐらいに収まるのが普通なので、本作は最低ラインの半分しかないということになる。

本作は有志が内部データを調べたところ、未使用テキストやボイスが存在することが発覚。未完成のまま発売を強行したのではないかと推測されている。

ネット上ではブランド名に引っ掛けて「絵フォルダ無」という俗称で呼ばれ、エロゲにおけるCG枚数を表す際には「1銃騎士=CG35枚」のように一種の指標として揶揄されるようになった。

なお、発売元であるエフォルダムは本作の発売から1ヶ月もたたないうちに解散となった。

参考:ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~

筆者コメント

前評判の時点で期待値が低かったので、「画集として購入する」と割り切っていたユーザーもいたようですが、まさかそれすら許されないとは誰が予想できたでしょう。

私のXのフォロワーの方でク○ゲーをプレイしている方がいますが、本作については「マジでやめたほうがいい」と警告されていたのを覚えています。

今回紹介するク○ゲーの中でも、一番笑えない作品かも。

『色に出でにけり わが恋は』 前後おおおおおおん!事件

概要

『色に出でにけり わが恋は』は、ういんどみるから2010年に発売されたアダルトゲーム。

クソゲーオブザイヤーinエロゲー板2010年大賞作品。

キャラ紹介はほとんど意味がないほどに設定が投げられている、キャラ崩壊が著しいク○ゲーである。

主人公がすさまじい変態のせいで「日常の会話はひたすらセクハラと下ネタの連続」になっており、異常なほど多く挿入される選択肢も相まって、「読むのが苦痛な程にお粗末なシナリオ」と評されるほど。

本作のヒロインである梨桜が行った、立ち絵のアップで腰を振りまくる「前後おおおおん!」は非常に有名。本作を象徴するフレーズとなった。

参考:アニヲタWiki(仮) 非公式避難所wiki

筆者コメント

言わずと知れた「前後おおおおん!」ですね笑

アサプロとかだったらネタで許されそうですが、真面目な純愛を売りにしていたういんどみるがやるのはかなり厳しい。まあそもそものクオリティが低いので、それ以前の問題かもですが。

ちなみにういんどみる側でも本作は黒歴史扱いのようで、過去作のグッズ展開などをするとき、本作だけハブられていることがわりとあったり。

最後に

今回紹介した事件以外にも、エロゲ業界には数え切れないほどの出来事や伝説が存在します。

時代を彩った名作の裏側、思わぬ騒動、業界を揺るがした大事件――。

振り返ってみると、エロゲの歴史そのものが数多くのドラマによって作られてきたことを改めて実感します。

『エロゲ業界事件簿』シリーズは今後も不定期で更新していく予定ですので、「こんな事件もあった!」というものがあれば、ぜひコメントなどで教えていただけると嬉しいです。

また次回の事件簿でお会いしましょう。

それではみなさん、良きエロゲライフを!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 今回はクソゲー濃度が高いですね…。私も真面目に作ってクソゲになってしまったタイプのゲームは結構好きで、昔から気になってたグリモラブっていう積みゲーを今消化してます(虚無過ぎてツライツライ)

    グリモラブみたいなものは仕方ないとして、手抜きとバグ(放置)は最低はですね。エロゲって新作はワンコインで買える安いもんじゃないから、クリエイターとして、いや、一社会人として最低限の仕事しろってつくづく思います。

    あと改めて思ったのはクソゲーは良曲名曲率が高くて、取り上げられてるラブチートの他、おたくましっぐら・色出で・銃騎士の主題歌は本当に素晴らしい曲。いい曲まで道連れで残念な感じになるのは勿体ない…。

    ってこれ別にクソゲーの紹介記事じゃないですよね(笑)失礼しました。

    • てぃーださん、コメントありがとうございます。

      グリモラブはしろいぱんつさんのアレですね。なかなか強烈なものを……w

      シナリオやキャラ造形などのクオリティが低いのは仕方ないですが、バグ関連は本当に勘弁してほしいですね。
      少しテストプレイすればわかるようなものが放置されていたりすると、最低限の仕事がなされていないなとガックリきてしまいます。

      クソゲー、なぜか良曲名曲率が高いんですよね笑
      変なオーダーが入らない限り作曲家の方の仕事(もっと言えばセンス)によるので、あまり他の影響を受けない分、そうなりやすいのかもしれません。

      クソゲーの紹介記事ではないですが、今回の趣旨としては似たようなものかもしれませんね笑
      楽しんでいただけたようであれば幸いです。

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