王道の学園モノエロゲをプレイしたい。
エロゲをプレイしていると、一度は思ったことありますよね。
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』は、
2009年に発売された『ましろ色シンフォニー -Love is pure white-』のリメイクです。
「王道学園恋愛ADVの結論」ともいうべき往年の名作、
令和に再び咲き誇る『ましろ色シンフォニー』の魅力をネタバレなしでお伝えしていきます。
冬は近づき、息は白く。恋は遠のき、愛は色づく。
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』のネタバレあり感想はこちらのサイトに掲載しております。
タイトル情報 / 評価
タイトル | ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD |
ブランド | ぱれっと |
公式ジャンル | 恋愛アドベンチャー |
発売日 | 2023年6月23日 |
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』公式サイト
修正パッチのDLページはこちら。
修正パッチの適用方法がわからない方はこちらの記事をご覧ください。
おすすめ度 | 4.5点/5点 (かなりおすすめ!) |
こんな方におすすめ! | ・エロゲが気になるエロゲ初心者の方 ・王道の学園モノエロゲをプレイしたい方 ・恋愛描写に力を入れたエロゲをお求めの方 ・ファンタジー要素を排した現実寄りの作風が好みの方 ・人気で有名な作品を押さえておきたい方 |
簡易評価 | 【魅力/長所】 ・甘々の恋愛シナリオ ・工夫を凝らした立ち絵の演出 ・極めて現実寄りの世界観 ・刷新されたUI ・動くエッチシーン 【欠点/短所】 ・乾紗凪を攻略できない |
こちらは私が実際に持っているモノになります。(右側のパケは『SANA EDITION』です)
概要
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』は、ぱれっと2から2023年6月に発売されたエロゲです。
略称は『ましフォニ』ですね。
本作の物語は主人公“瓜生新吾”の通う各務台学園とお嬢様校の結姫女子学園(以下「結女」)が統合することになり、仮統合期間におけるテストクラスの生徒として、各務台の一部の生徒が結女に通うことになる……という導入からスタートします。
要するに「主人公たち男子が学園統合前に、お試しで女学園に通うよ!」という感じですね。
そんな感じで各務台の男子たちは期待に胸が高鳴っていたわけですが、
それとは逆に、結女の代表ともいえる本作のヒロイン“瀬名愛理”はこの学園統合に猛反対します。
結女の生徒である彼女は「乙女の園に男子なんか入れてたまるか!」と、ご立腹なんですね。
- 新吾は頑なな愛理の心を解きほぐすことができるのか
- 学園統合は一体どのような結果となるのか
- 新吾とヒロインの恋の行方は……?
以上が『ましフォニ』の概要及び見所となっています。
本作のネット上のコメント(X、エロゲー批評空間より抜粋)を見てみると、
ヒロインの純粋で真っ直ぐな気持ちに感動
実家のような安心感
全てにおいて好き
と、かなり高評価であることがうかがえます。
なぜ『ましフォニ』は高く評価されているのか?
その理由となる本作の魅力を3つ、以下に具体的に述べていきます。
魅力
甘い恋愛シナリオ
本作は新吾とヒロインたちの恋愛模様を非常に丁寧に描いています。
最初はそんなでもない仲の二人が日常を重ねていくことで意識していくようになり、
いつの間にか気になって仕方がなくなり、恋人同士になった暁にはその人がいない生活など考えられなくなる……。
そんな男女の恋愛模様といいますか、
恋に落ちていく様子を非常に細かく、妥協なく描いていました。
そういう面で特に良かったのが愛理ルートですね。
彼女は序盤では男子を嫌っていて「恋になんて落ちるわけない!」と豪語していたんですが、
個別ルートではもう完全に恋する乙女となってしまいます。
2024年現在ではすっかり見られなくなった、ツンデレ的なギャップがたまりません。
めちゃくちゃ可愛かったですね。
あと、私は妹の桜乃ルートもかなり好きです。
桜乃は新吾の妹なので、恋仲になるというのは色々と問題が多いです。
そこで生まれる桜乃の葛藤、心理描写がとにかく秀逸でした。
揺れ動く桜乃の心理を巧みに描いた素晴らしいシナリオであり、
新吾への深い愛を感じられた最高のルートでしたね。
ちなみに本作は付き合うまでにかなり長めに尺を設けているのも特徴的。
男女が恋に落ちて結ばれるまでに、様々なドラマが生まれます。
男女が付き合うまでの過程にドラマ性を求める私のような人種からすれば、
本作の恋愛はもうとにかく最高でしたね。
趣向を凝らした演出
本作は演出も素晴らしいです。
具体的には立ち絵の演出ですね。
ヒロインには大きく分けて4種類の立ち絵(正面、左斜め、右斜め、背後)が用意されており、
場面に応じた立ち絵を配置して、臨場感を上手に演出しています。
ドアの位置で向かい合って会話している様子
先導するアンジェについていく新吾たち
また、吹き出しもたまに出てきますね。
椅子に腰かけて差し向かいで作業する場面では、
上のように表示させて、座って作業しているように見せています。
本当に目の前で見ているかのような臨場感があるんですよね。
こういった読み手を飽きさせない工夫が随所に見られたのが素晴らしいと思いました。
本作は学園生活と生徒たちの人間関係だけで勝負しているシナリオなので、
どうしても起伏に乏しくなりがちです。
が、こういった工夫を施すことで視覚的なメリハリを付けて、
日常シーンを単調に感じさせないようにしているんですね。
本作の日常シーンが高く評価されているのは、
こういった趣向を凝らした演出の力が大きいです。
地味なポイントではありますが、間違いなく本作の魅力の一つですね。
ファンタジー的な非日常要素がほぼ存在しない
本作はファンタジー要素がほぼ存在しません。
それっぽい要素は未知の動物である「ぱんにゃ」の存在ぐらいで、
極めて現実寄りの世界観となっていますね。
ちなみにそのぱんにゃも単なるマスコット的存在にとどまらず、
みうルートで関連したエピソードがあって、少し掘り下げられます。
みうルート後半のぱんにゃを巡るエピソードは感動できますので、
何気にそこも本作の注目ポイントですね。
以上が本作の魅力でした。
- 甘々の恋愛シナリオ
- 読み手を飽きさせない演出
- 現実寄りの世界観
未プレイの方にはぜひプレイしてほしいおすすめのタイトルですね。
欠点
かなり評価の高い本作ではありますが、1つ欠点があります。
乾紗凪を攻略できない
本作はサブキャラクターの乾紗凪を攻略できません。
彼女は新吾のクラスメイトで新吾に「クズムシ」という罵声を浴びせてくる、
男嫌いを極めたような強烈な個性を持っています。
(それが明らかになるのは共通終盤ですが)
「主人公を嫌っているなら攻略できなくてもいいじゃん」と思った方もいるかもしれませんが、
彼女はみうルートでかなり化けることになるんですよ。
事あるごとに新吾を罵倒する紗凪ですが、
みうルートにおいては部活で新吾と活動していくうちに、徐々に態度を軟化させていきます。
ヒロインであるはずのみうと遜色ない掘り下げをされ、新吾と紗凪は次第に打ち解けていくのです。
ただ、そういった描写がありながら彼女は攻略対象ではありません。
みうルートのヒロインは当然みうです。これはつまり“そういうこと”なんですよ。
私は正直みうルートのプレイを終えて、
「これで紗凪のルートが存在しないのは意味がわからない……」と憤りを感じてしまいましたね。
他の方の感想を拝見しても同じような意見が多く、彼女のルートを切望するコメントで溢れていました。
みうルートの内容をなぜこういったものにしたのかは正直わかりません。
浅学な私には読み取れない、何かしらの意図があるのかもしれません。
ただ、私はぱれっとさんに一つだけ言いたいのです。
「ヒロインより他のサブキャラを攻略したくなるような気持ちにさせるのは、あまりよろしくないのではないか?」と。
紗凪のルートを実装しておけばそれで解決でしたが未実装なので、
不満を抱いたユーザーの怒りの声で溢れる事態となってしまいました。
以上が本作の欠点でした。
ただ、上記の欠点は別売りの『ましろ色シンフォニー SANA EDITION』のプレイで解消されるので、
紗凪を攻略したい方はそちらをプレイしていただければ大丈夫です。
往年の名作『ましろ色シンフォニー』は元々レベルの高い作品でしたが、
リメイクである本作はシステム面を中心に多くの改良が施されています。
令和に入ってからエロゲに興味を持った若い方にも、手に取っていただきやすくなりました。
ファンタジー要素を排した現実的な恋愛シナリオを読みたい方、
良質な日常系エロゲをお求めの方はぜひプレイしてみてください!
エッチシーン
本作のエッチシーンはなかなかエロいです。
本作は付き合うまでが長いのでエッチシーンにはなかなか入らないのですが、
その分気持ちのこもった愛のあるセックスを堪能できますね。
(我々からすれば焦らされている感覚もありますがw)
リメイクでアニメーション演出も追加されたので、ぬるぬる動きます。
『9-nine-』の頃から実装されたエッチアニメーションですが、
旧作である本作にも適用できていることから、ぱれっとさんはこの技術をモノにしたようです。
これで効果音も入れてくれたらもっとエロくなると思うので……ぱれっとさん、お願いしますね!
おすすめフェラシーン
なぜ、いきなりおすすめのフェラシーンを紹介するのか。その理由は一つしかありません。
私はフェラが好きだからです!
なので、私のブログではこの項目は必ず設置されます。よろしくお願いします。
愛理のご奉仕フェラ
正統派真面目系ツンデレヒロインこと愛理のフェラ、たまりません。
普段強気な態度を取ってくる女の子のフェラってなんでこんなに興奮できるんでしょうね。
……フゥ。
Q&Aコーナー
『ましフォニ』をプレイするにあたって、出てきそうなご質問にお答えします。
ぱれっとの作品で、本作からプレイするのはアリかしら?
アリです。
『ましフォニ』は恋愛描写が高く評価されているので、恋愛モノをお求めの方には特におすすめですね。
逆に恋愛モノよりも起伏のあるストーリー、エンタメ性の高い作品をお求めの方は『9-nine-』がおすすめです。
どちらも高い評価を受けている作品ですので、気になる方をプレイしてみてください。
推奨攻略順1はありますか? あるんですかっ? 教えてくださいませっ!!
あります。
本作の推奨攻略順は、
「アンジェ→(桜乃・愛理)→みう」ですね。()の中はお好きな順番で。
最後のみうルートを終えてから『ましろ色シンフォニー SANA EDITION』をプレイしていただくと、スッキリ終えることができます。
ちなみに『SANA EDITION』をプレイしない場合でも、みうルートは最後を推奨します。
関連作品は何があるの?
サブキャラの乾紗凪を攻略できるFD 3、
『ましろ色シンフォニー SANA EDITION』があります。
紗凪は2011年発売のPSP移植版でも攻略できましたが、
『SANA EDITION』はそこにHシーンや新規CG、追加エピソードを実装したリメイクとなっています。
(もちろん本編と同じように、フルHD化やシステム面の刷新なども行われています)
紗凪を気に入った方はぜひプレイして、攻略しちゃってください!
ちなみに以下の新規OP「雪は何色」はかなり良いです。さすが堀江晶太さんですわ……。
その他、何か気になることやご質問などあれば何でもお気軽にご相談下さい。
コメントお待ちしております。
総評
『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』は、
「甘い恋愛シナリオ・立ち絵の凝った演出」などが魅力のエロゲです。
- エロゲが気になるエロゲ初心者の方
- 王道の学園モノエロゲをプレイしたい方
- 恋愛描写に力を入れたエロゲをお求めの方
- ファンタジー要素を排した現実寄りの作風が好みの方
- 人気で有名な作品を押さえておきたい方
上記の方におすすめしたい作品ですね。
シナリオは基本的に学園生活を描いているので派手さは正直ないのですが、
個性溢れるヒロインたちの会話が笑えるので、賑やかな日常を楽しめます。
特に、主がいない野良メイドこと“アンジェ”が強かったですね。
メイドであることに誇りを持ちすぎている彼女の振る舞いは非常にユニークで、見ていて飽きないです。
ギャグ要員として優秀なんですよねw
『ましフォニ』はクセの少ない王道的な学園モノのエロゲですので、
エロゲ初心者の方には非常におすすめ。
大学生など、現役の学生の方には特にプレイしていただきたいですね。
より没入できて楽しめること間違いなしですので!
商品リンク
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- エロゲを最大限楽しむための攻略順のこと。エロゲでは特定のヒロインのルートに作中の重要な要素が詰め込まれていたりするため、こういったヒロインは後ろの方に回すことが推奨される。基本的にパッケージのセンターを飾るヒロインが、この立ち位置であることが多い。
- 株式会社クリアレーヴの美少女ゲームブランド。ブランド名の由来は絵具のパレットであり、「色々なジャンルの作品を作りたい」という願いがこめられている。「ましろ色シンフォニー」や「9-nine-シリーズ」が代表作で、それらの原画を手掛ける和泉つばす氏の可愛らしい絵柄も人気が高い。
- ファンディスク。ゲームやアニメ業界で用いられる和製英語。作品のファンに向けて制作された、お楽しみ要素がメインとなる作品。エロゲでは本編の後日談や、サブキャラクターがヒロインに昇格して新規ルートが描かれたりすることが多い。
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